|
挿絵紹介 |
|
|
■ man 7 ■
ジャラルディ
真教徒たちの祈りの時間を告げる勤行時報係(ムアッディーン)。
本来は神殿の塔からの呼びかけで信徒たちに時を告げるが、神殿から遠い
地域には、太鼓の音でそれを知らせる巡業の係の者がいる。
ジャラルディはその「太鼓叩き」と呼ばれる、下級の時報係の青年。どう
やら元軍人らしく、死刑の代わりに恩赦として命じられることもあるこの
任務に彼はついている。
ジェナよりも長身で屈強な体躯の持ち主だが、その端正で美しい顔立ちと
物静かな雰囲気は、自分のことを語ろうとしない彼をさらに謎めいた存在
にしている。
元は軍人であったらしいジャラルディだが、今はこの無給の役職を黙々と
続け、街の人々からの施しでその大きな身体の命を繋いでいる。
貧しい人々の住む異邦人地区での時報を受け持っているジャラルディと、
そこを縄張りにしているやくざ者ジェナの運命が、奇妙に交差する――
『奴隷物語 〜帝都1616〜 2巻 続章』の
第二章 流浪 サスラヘ(2007年冬発売予定)に登場
「……街は、いいな。人がたくさんいて、みんな、飢えてなくて……
自分は、ここに居られて――満足だ」
|